インドネシアとは

Indonesiaとは、東南アジアに位置する島国である。

概要

名称

日本語での正式名称はIndonesia共和国。Indonesia語では Republik Indonesia (レプゥブリッ・インドォネスィア)。
Indonesiaという語は現在のマレー諸島を指すヨーロッパ人による呼称の一つに由来し、Indos (ギリシア語で「インド」)+ nesos (同じく「島」)+ -ia (同じく女性名詞語尾。地名によく見られる)、つまり「インド方面の島国」くらいの意味。

民族・宗教・言語

7割をマレー系(半数以上がジャワ人)が占める総人口は3億人に近く、その8割前後がイスラム教徒(スンナ派が大勢)であるため、実は世界最大規模のイスラーム教国である。しかし300以上の少数民族に配慮して国教は特に定めておらず、イスラームも世俗主義路線(イスラーム法による統治を行わない)を貫いているためか、あまりピンとこないかもしれない。
とはいえIndonesiaの建国五原則(パンチャシラ。憲法前文)では「唯一神への信仰」が定められており、国是として無宗教は許されていない(多神教であっても宗派等で特定の一柱ばかりを重要視するのが普通であるので、ヒンドゥー教や仏教はもちろん道教であっても構わない。合わせて1割未満の少数派であるが)。キリスト教徒は残り1割前後で、東部各地で優勢である。他にもシャーマニズム・アニミズム的な伝統宗教も各地に残っているが、前記の原則のために建前で多数派のイスラーム教徒を名乗っている者も多いらしい。

言語のIndonesia語は隣国のマレー語系に属し、マラッカ海峡一帯で交易用共通語として用いられてきたマレー語方言である「海峡マレー語」を国語用に整理して標準語化したもの。表記システムもマレー語と同じで、互いの言葉で意思の疎通が図れるので、マレー語にちょっと訛りの入った方言程度の認識でも良いだろう。

自然

18,000個以上の大小さまざまな島嶼およびその一部からなり、主に西から順にリアウ島、ジャワ島、カリマンタン島(ボルネオ)中部・南部、スラウェシ島(セレベス島)、ヌサ・テンガラ諸島(小スンダ列島)、マルク諸島(モルッカ諸島)、パプア島(ニューギニア島)西部で構成されている。観光地として人気のバリ島は首都ジャカルタのあるジャワ島のすぐ東。

ケッペンの気候区分によると熱帯雨林気候に属し、様々な植物や動物が見られる。例えばヌサ・テンガラ諸島のコモド島にはトカゲの現生種では世界最大のコモドドラゴンがいる。

また、環太平洋造山帯が通っているために火山や地震が多く、近年も相次ぐ大規模な地震とそれによる津波で甚大な被害が出ている他、ジャワ島東部のシドアルジョでは有害物質を含む熱泥など大量の地下噴出物による数年越しの大災害が発生している。

経済・産業

石油・天然ガス、スズなどの資源が豊富。OPEC加盟国でもある。

農業などではコメ、パーム油、ゴムなどがつくられている。コメの生産高は世界第3位。

昔から海上交通の要衝として大いに発展してきた。

日本との関係

現在、Indonesiaとの関係は非常に良好で、Indonesiaには多数の日本企業が進出しており(トヨタ、ホンダ、松下など)、在留邦人も11,000人ほどいる。

また、第二次世界大戦中に日本はIndonesiaに侵攻したが、他国と比べ、そこまで対日感情は悪くない。当時、Indonesiaを統治していたオランダのやり方は英仏などと比べて悪く、日本が一時的にそれを開放したことが後の独立の大きな要因となったためである(その裏返しとして、オランダは安土桃山時代から日本との友好を育んできたにも関わらず反日感情がいまだ根強く、両国の関係は実に複雑なものとなっている)。
ただ、マレーシア、フィリピンなどでも植民地支配から解放された形になったため対日感情は一般的に悪くない人が多いが、日本によるやや過酷な統治(「バターン死の行進」等)に対して不快に感じている人も多い。
また、総人口の5%程度を占める華人(中国系)の対日感情は、他のアジア諸国と同様に悪い。

さらに、第二次世界大戦後も一部の日本兵が、Indonesia独立戦争に支援・協力したこともあり、反日感情はほとんど見られないどころか、親日家を自称する国民も多い。
例えば、独立戦争当時のIndonesia大統領だった、スカルノ氏は日本の活躍を喜び、日本人の少女と結婚した。この少女は、のちのデヴィ夫人である。また、スカルノ氏とデヴィ夫人は靖国神社を参拝し、「A級戦犯と呼ばれる人々は刑罰を受けたことで全て罪を償った。祖国や家族の為に死んだ者を弔うのは当然」と述べており、特定アジア国家の元首たちの主張と大きく違いが出ている(まあ夫人は現在も某民主主義国の重要な賓客の一人であるが)。

2000年に、味の素の現地法人社長が逮捕される事件があった。調味料の材料にイスラームのタブーに触れる豚肉が使用されているという噂を当局が調査し、製造過程で用いる触媒(直接商材には入らない)が豚由来だったことが判明した為であった。味の素が全商品を回収し触媒を換えることで事件は収束、社長は釈放された。

近年、ジャカルタ首都圏の鉄道(KRLジャボタベック)に日本の鉄道会社で廃車になった車両が増えてきている。これは急増する需要に対して、車両を新造出来る予算がつかない状況において規格面でおおむね同一である日本製の車両に白羽の矢が立ったためである。先陣を切ったのは都営6000形である。新車の導入により置き換えをされた際に政府開発援助の一環で無償で譲渡された。これ以降、JR103系・203系や東急8000系・8500系、東京メトロ5000系・6000系・7000系、東葉高速鉄道1000系が入線して、さながら東京の鉄道の見本市の状況になっている。さらに東京メトロ東西線を走っていた05系の導入も始まり、その後JR205系の大量譲渡が実施されるなど、日本時代に顔を合わせた車両や本来ならば顔を合わせる事があり得ない車両同士が同じ路線を走ると言うカオスな状況となっている。

また、自動車においても数は非常に少ないがIndonesia製の車が日本において販売されている。トヨタ・タウンエース/ライトエースは数年前にモデルチェンジを行った際にIndonesiaで生産・販売される「ダイハツ・グランマックス」ベースとしたうえで日本の風土に合うように仕様を変更、当地より日本へ輸入する形をとった。カタログなどには原産国表記は書いていないが、運転席側ドアに存在するコーションプレートにはIndonesiaのダイハツで製造された事を示す「PT.ASTRA DAIHATSU MOTORS」の文字や「Made in indonesia」と書かれた部品がそこかしこに存在する。

ニコニコ動画では残念ながらあまりIndonesiaに関連する動画は見られない。海外の反応シリーズや名言集などでIndonesia人が出てくるくらいである。

その他

観光地としてはバリ島が有名。バリ島は世界一のイスラーム教徒人口を抱えるIndonesia(全人口の8割前後がイスラーム教徒)の中では珍しくヒンドゥー教(独特な発展を遂げたバリ・ヒンドゥー)が多数派で、独自の文化が発達している(そのためテロの標的にもされやすいのであるが)。

Indonesia料理は他の東南アジアの料理と比較すると味付けは(編集者の主観であるが)マイルドで食べやすい。

地政学的にはマラッカ海峡など航路上の要地が多数通ってる場所にあり、海賊がよく出没している。かつては世界の海賊犯罪の4割以上がマラッカ海峡で発生していた時期もあったものの、近年は国際的な取り締まり体制が強化されて減少傾向にはあるようだ。

また多民族国家の常として、民族自立運動やそれに伴うテロ行為がたびたび発生する。有名なものでは、世俗主義路線に異を唱える急進派イスラーム組織ジェマア・イスラーミーヤによる数々の自爆テロ、オランダからのIndonesia独立に端を発する自由アチェ運動(組織)を中心としたアチェ独立運動(2004年のスマトラ島沖地震による当地の壊滅的被害を契機に和平成立・独立放棄)など。
メラネシア系カトリックが殆んどを占め、2002年に独立を果たした東ティモール(国際法上はポルトガルからの約500年来の独立!)はいまだに経済・政局が不安定であるが、有望な油田もあり将来の成長が期待されている。